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体外受精で選択的シングルマザーになる方法とメリット・デメリットを紹介

結婚をせず体外受精で子供を持ちたいと考えている女性に向けて、「選択的シングルマザー」とはどのような方法でなるのか解説します。

女性の社会進出が進み、経済力を得ている女性が多い現在、結婚をせずに子供を持ちたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。交際相手と結婚をしないまま子供を出産したり、結婚したい男性はいないけれど子供が欲しかったり…。理由はさまざまでしょう。

選択的シングルマザーには、「結婚をしない」ことのメリットがあります。しかし、メリットばかりではなくデメリットがあるのも事実です。今回の記事では、選択的シングルマザーになる理由とは何かとの基本からなるための方法、メリット・デメリットなどを解説します。選択的シングルマザーについて基本的な知識を得たい方にとって役立つ記事となるはずです。

目次

選択的シングルマザーとは

選択的シングルマザーは、自分の意志でシングルマザーになること(結婚せずに一人で子供を産み育てること)を選んだ女性を指す言葉です。

アメリカの心理療法士であるジェーン・マテスが1981年に提唱しました。選択的シングルマザーの特徴は、妊娠する前に自らの意志でシングルマザーになると決めていることです。何かしらの理由でやむを得ずシングルマザーになった女性は含まれません。未婚のままカップルで子育てをしているケースなども同様です。

選択的シングルマザーになる理由

選択的シングルマザーを選ぶ理由はさまざまです。母親の数だけ理由があるといってよいかもしれません。

理由のひとつとして、結婚のデメリットがあげられます。現状では夫婦別姓が認められていないため、結婚すると多くの女性は名字が変わります。また、家事の分担割合も女性のほうが高くなりがちです。

キャリアを大切にしたい女性にとって、結婚はリスクの高い選択になりえます。リスクを抑える方法として、選択的シングルマザーが選ばれているのです。

以上のほかでは「夫に縛られず恋愛を楽しみたい」「離婚を経験しているため結婚はしたくない」「自分の母親と同じように一人で子育てをしたい」などの理由で選択的シングルマザーを選ぶケースもあります。

選択的シングルマザーへのなり方


選択的シングルマザーとはどのような方法でなれるものなのでしょうか?選択的シングルマザーを選びたいと考えている女性に向けて、なるための方法を3つご紹介します。

1:妊活はするが結婚はしない

交際相手がいる場合は、お相手と結婚をしない前提で妊活をするのが方法のひとつとなります。結婚をせずに自然妊娠をして、シングルマザーとしてお相手との子供を育てるとの選択です。

交際相手との子供を1人で育てる方法は、選択的シングルマザーになるのに最も現実的かつ身近な方法と言えるでしょう。しかしお相手との交渉も必要です。出産をしても結婚せずにしてもらえることが前提。さらに認知についてなど、後にトラブルにならないようよく話し合っておくことが必要でしょう。

2:国内で精子提供を受け体外受精などの不妊治療をおこなう

体外受精で選択的シングルマザーになる方法として、国内で精子提供を受けることもできます。精子を提供してもらえれば、交際相手がいなくても女性1人で妊娠することが可能です。現在では精子を提供してくれる医療機関や民間事業は増えてきています。

ただし、現在の日本では精子や卵子の提供を受けられるのは、利用しなければ妊娠できない夫婦のみに限られているのが現状です[3]。つまり、選択的シングルマザーになるためではなく、不妊治療の一環として認められていることになります。そのため提供された精子による治療を受けられる医療機関は、日本国内ではごくわずかです。しかし、一部例外として提供精子による治療を受けられる病院もあります。国内で精子提供を受けてシングルマザーになることは、現実的に不可能ではありません。

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精子ドナーの適切な選び方とは

また、SNS上にて個人間で精子提供を行っているアカウントも存在しますが、そのような場ではトラブルも少なくありません。「性行為を迫られた」「事前に聞いていた情報と、実際のドナーの情報が違う」「精子から感染症を発症した」……など、挙げたらきりがないのが現状です。
参照:SNS上で広がる「精子提供」 なぜ利用?リスクは? – クローズアップ現代 – NHK

「I LOVE BABY」では、安心して治療を受けられる病院を多数ご案内しております。
精子提供での不妊治療をお考えの方は、ぜひI LOVE BABYまでご相談ください。

当サイトで精子提供を受けられた方のご感想

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3:海外の精子バンクを利用し体外受精などの不妊治療をおこなう

選択的シングルマザーになるには、海外の精子バンクを利用することもひとつの方法です。日本国内では基本的に、精子提供を受けられるのは妊娠が難しい婚姻済みの夫婦のみとされています。しかし海外の精子バンクであれば、婚姻していない女性でも精子の提供が受けられるのです。

海外の精子バンクは日本国内で選択的シングルマザーを選びたい女性にとって、最も良い方法に思われるかもしれません。しかし、精子は凍結して輸入されます。そのため衛生面で不安があることや、費用が高いことなどの問題点があるのも事実です。

海外の精子バンクを利用する方法は衛生面に不安があり、さらに費用が高額になることがデメリットと言えるでしょう。
体外受精の詳細については、下記の記事により詳しくまとめているので合わせてご覧ください。

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体外受精の安全性とは?治療の安全性と起こり得る6つのリスク

選択的シングルマザー向けコミュニティの紹介

選択的シングルマザー向けのコミュニティに参加すると、さまざまな情報を集められる可能性があります。
コミュニティの一例として、マリッジライフサポート連盟Licomoが運営しているSMC Jichikaiがあげられます。

マリッジライフサポート連盟 Licomoの紹介

マリッジライフサポート連盟 Licomoは、子供を持ちたいと考えている方がさまざまな選択肢の中から最適なものを選び納得できる人生を送れるようにサポートしている事業者です。
結婚・夫婦関係コンサルティング、各種セミナー、交流イベントなどを行っています。

公式サイトにSMC Jichikaiへの参加方法は掲載されていませんが、講座を受けた方と末永くお付き合いしていくことが明記されています。
興味がある方は、Licomoへ問い合わせるとよいでしょう。

マリッジライフサポート連盟 Licomo 

選択的シングルマザーを選択する理由

体外受精で「選択的シングルマザー」を選ぶ理由から見ていきましょう。選択的シングルマザーとは、どのような理由で選択されるものなのでしょうか?

理由1:キャリアや生活を大切にしたいため

選択的シングルマザーを選択する理由として、自身のキャリアや生活を大切にしたいとの女性の思いがあります。配偶者との子供を妊娠するには、自然妊娠率が高い年齢に結婚をしなければなりません。しかし若い年齢で結婚をすると、女性自身のキャリアや生活が損なわれてしまう可能性があります。

特に日本では夫婦別姓が認められていません。最近では女性の氏が選択されることも増えてきました。しかし、令和元年のデータでも約95.5%の女性が結婚を機に苗字を変えているのが事実です[1]。苗字を変えることにより、仕事に影響が現れることもあるでしょう。そのため「子供は欲しいけれど自分のキャリアや生活も大切にしたい」と考える女性が、選択的シングルマザーになることを選ぶことがあります。

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理由2:結婚したい男性は見つからないものの出産はしたいため

「結婚したいと思える男性はいないけれど、出産はしたい、子供は欲しい」との思いで選択的シングルマザーを選ぶ方もいます。「子供が欲しい」との思いを抱いていても、結婚をして一緒に生活をしたいと思える男性に巡りあわないなどの理由です。

女性には安全に妊娠・出産するのに適した年齢があります。一般的に30歳を超えると少しずつ自然妊娠をする確率が低くなり、35歳以上となると妊娠率の低下は顕著になるとされます[2]。結婚したいと思える男性との出会いを待っていては、自然妊娠をしにくくなってしまうこともあるでしょう。そのため妊娠・出産・子供を望むものの、結婚したいと思える男性と巡りあえない方が選択的シングルマザーを選ぶことも多くなっています。

理由3:自由な恋愛をしたいため

選択的シングルマザーを選択する理由として、出産をして子供をもっても、自由な恋愛をしたいと考える女性もいます。出産と恋愛を別のものと考える女性にとっては、結婚・出産をすることで恋愛への自由が失われると感じてしまうためです。

一般的に結婚を経て妊娠・出産をすれば、配偶者以外と恋愛をすることはできません。結婚をせず自由な恋愛を一生楽しみたいとの考え方をする女性もいらっしゃるでしょう。しかし、結婚を前提として「子供を持ちたい」と考えれば、自由な恋愛を楽しむことはできません。そこで「自由な恋愛」と「子供を持つこと」を両立できる、選択的シングルマザーを選ぶ女性も少なくありません。

理由4:男性・恋愛・結婚に良いイメージがないため

選択的シングルマザーになることを選ぶ女性の中には、男性や恋愛、結婚に良いイメージがない方もいらっしゃいます。「男性と結婚や恋愛はしたくないけれど、子供は欲しい」との心理から選択的シングルマザーを選択するのです。

恋愛や結婚に良いイメージがない理由はさまざまです。男性不信であったり、離婚歴がありもう結婚はしたくないと思われていたり。または、父親から暴力や虐待を受けていて、男性と関わりたくないと感じている女性もいます。一般的には男性と関わらなければ、妊娠・出産は叶いません。しかし選択的シングルマザーであれば、男性と直接的に関わらなくても子供を持つことができます。

選択的シングルマザーになるための条件

選択的シングルマザーを選ぶ女性には、さまざまな理由があります。しかし選択的シングルマザーになり子供を育てるには、次のような一定の条件を満たしていることが必要です。

条件1:1人で子供を育てられる環境であること

まずは女性1人で子供を育てられる環境が整っていることが大切です。子供を育てるにはお金がかかります。自分の生活を維持しながら、子供の生活費や教育費などを支払えるだけの経済的余裕が必要です。文部科学省の調査によると、幼稚園から高校卒業までにかかる1年間の教育費の目安は次のようになります。

 

公立

私立

幼稚園

223,647円

527,916円

小学校

321,281円

1,598,691円

中学校

488,397円

1,406,433円

高等学校

457,380円

969,911円

出典:文部科学省:(PDF)平成30年度子供の学習費調査の結果について

現在では保育園や幼稚園の無償化制度がありますが、小学校入学以降の12年間はまとまった金額が必要です。子供に教育が必要な期間中、教育費を支払い続けられるよう経済的に自立していることがひとつめの条件となります。

条件2:1人で子供を育てられる強さがあること

経済力とともに、1人で子供を育てられる強さを持っていることも選択的シングルマザーの条件です。子供を育てるにはお金だけでなく、労力や精神力も必要となります。妊娠してから出産までを1人で乗り越え、出産を終えた後の子供のお世話もすべて1人でやっていくには人としての強さが必要でしょう。

特に妊娠中は気分障害や神経症性障害、統合失調症などが起こりやすく、気分が落ち込みやすくなる時期です[4]。ご自身のつらさを乗り越えながら、子供のお世話をして子供を守る覚悟をするだけの強さが求められます。

 

選択的シングルマザーになるメリット


それでは次に、選択的シングルマザーになるメリットとはどのようなものか見ていきましょう。

メリット1:自分の人生プランに応じて子供を産める

まずは自分の人生プランに応じて子供を産めることは大きなメリットと言えます。選択的シングルマザーであれば、結婚により退職を余儀なくされることも、相手にあわせて子供を産む時期を調整する必要もありません。ご自身が「子供が欲しい」と思ったときに、子供を持てる確率が高まります。

仕事を頑張っている女性なら、年齢を重ねても仕事を続けてキャリアを積みたいと思われるのではないでしょうか。また趣味に没頭しているなら、結婚をせずに自身の趣味に時間を割きたいと思われることもあるでしょう。結婚をせずに子供を持てる選択的シングルマザーの選択をすれば、ご自身の人生プランにあわせて子供を持てるようになります。

メリット2:アセクシャルなどセクシャリティの特性があっても母親になれる

セクシャリティに特性があっても、母親になれることも大きなメリットでしょう。他人に性的欲求を抱けないアセクシャル、恋愛感情を抱けないアロマンティック、女性にしか恋愛感情を抱けない方。セクシャリティに特性があり、男性との恋愛や結婚は難しいと感じている方でも、母親になれる可能性があることもメリットです。

セクシャリティに特性があり男性と関わりを持てなくても、子供は欲しいという方もいらっしゃるでしょう。そのような方でも体外受精などの方法で選択的シングルマザーになれます。

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メリット3:姓を変える必要がない

姓を変えずに母親になれることも選択的シングルマザーの大きなメリットです。結婚をする必要がないのですから、姓を変える必要もありません。

現在の日本では、結婚をすると女性が男性側にあわせて姓を変えるのが一般的です[1]。しかし、姓を変えることは仕事だけでなく、自身のアイデンティティに影響を及ぼすこともあります。ご自身の育った家とのつながりを断つような気分になり、姓を変えることに抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。選択的シングルマザーであれば姓を変える必要がありません。これまでと同じ苗字を名乗り続けられます。

選択的シングルマザーになるデメリット

選択的シングルマザーになることにはメリットだけではなく、デメリットもあります。子供を出産するかどうかは重要な判断です。子供を出産してから後悔しないよう、デメリットも把握してから選択的シングルマザーを選ぶかどうか判断してください。

デメリット1:収入面

選択的シングルマザーにとって大きなデメリットとは、収入面の不安定さです。小さな子供のお世話をしながら自身が働き、2人分の収入を確保し続けなければなりません。シングルマザーは国により手厚い補助が受けられます。しかし、場合によっては病気になったり、怪我をしたりして仕事ができなくなることもあるでしょう。仕事ができなくなっても、収入面で助けてくれる人はいないのです。病気などをしなくても、会社の倒産などにより仕事を失ってしまう危険性もあるでしょう。

平成28年度の調査では、シングルマザー世帯の母自身の平均年間収入は243,000円です。平成27年度の調査では、児童のいる世帯の平均所得金額は7,078,000円。シングルマザー世帯の平均収入は、父親がいる世帯よりもかなり低いことがわかります。平均収入が低い中で万が一働けなくなったときに、子供がいるとさらに生活が厳しくなることと想定できるでしょう。

出典:法務省:(PDF)平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果の概要について
出典:厚生労働省:(PDF)グラフでみる世帯の状況

デメリット2:自分の時間を持てないこと

自分の時間を持てなくなりがちであることも、選択的シングルマザーのデメリットと言えます。シングルマザーとなれば、子供のお世話をする人はご自身しかいません。配偶者である男性の助けを得られることはないので、自身の時間を持ちにくくなるはずです。

ただ結婚をして配偶者がいる状態で出産しても、1人で子供のお世話をしている女性はたくさんいます。結婚をしても協力を得られず、子供と配偶者の2人分の家事をしなければならなくなる可能性もあります。その場合、配偶者がおらず子供だけのほうが家事が楽になるとも考えられるでしょう。

そのため選択的シングルマザーを選んだほうが、自分の時間を持ちやすくなる可能性が高くなるとも考えられます。配偶者の性格や協力体制により変わることなので、必ずしもデメリットになるとも言い切れません。

選択的シングルマザーになる際に検討したいこと

選択的シングルマザーには以上のメリットとデメリットがあります。目指す場合は以下の点に注意が必要です。 

子供の「出自を知る権利」

選択的シングルマザーを目指す方は、子供の「出自を知る権利」について理解を深めておく必要があります。「出自を知る権利」は、子供が有する自分の父親・母親を知る権利です。

日本も批准している児童権利条約第7条で次のように定められています。

1 児童は、出生の後直ちに登録される。児童は、出生の時から氏名を有する権利及び国籍を取得する権利を有するものとし、また、できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する。

引用元:出典:外務省「児童の権利に関する条約」全文

出自を知る権利は、精子の提供などを受けて生まれた子供も有すると理解されています。

国内にこの権利を保障する法律はありませんが、選択的シングルマザーは子供に求められたときの対応をよく考えておくべきといえるでしょう。

父親からの「認知」

父親からの「認知」も問題になるケースがあります。現在は養育費不要と考えているはずですが、さまざまな経験を積んで考え方が変わるかもしれません。

父親に養育費を請求する場合、認知を受けて法律上の親子関係を成立させる必要があります。あるいは、認知を希望しないといっていた父親が、心変わりすることも考えられます。

父親から認知の申し出を受けた場合、2人で話し合いを行わなければなりません。選択的シングルマザーを選んでも、認知の問題が生じる恐れがある点には注意が必要です。

周囲からの偏見

児童がいる世帯に占めるひとり親と未婚の子のみの世帯の割合は約6.4%(10,737,000世帯中689,000世帯)です。[6]

少数派であるため、周囲から理解されにくいと考えられます。例えば、選択的シングルマザーになることを親から反対されることもあるでしょう。
周囲からの偏見を覚悟しておく必要があります。多様性を認める時代になりつつありますが、全ての価値観が短期間で劇的に変わることはありません。

子供との向き合い方についてはこちらのインタビューをご覧ください>>>精子提供で生まれたわが子のために、保護者ができること

シングルマザーへの手当・支援について


選択的シングルマザーになることを選ぶと、次のように国からさまざまな支援が受けられます。

【シングルマザーが受けられる公的支援制度】

  • 児童扶養手当
  • 児童育成手当
  • 住宅手当
  • 特別児童扶養手当
  • 障害児福祉手当
  • 医療費助成制度

【シングルマザーが受けられる公的手当】

  • ひとり親控除
  • 交通機関の割引制度
  • 上下水道の減免制度
  • 粗大ごみなどの収集手数料の免除
  • 保育料の免除や減額制度

【収入の少ない世帯が受けられる公的支援制度】

  • 児童手当
  • 就学援助制度
  • 高等学校等就学支援金制度
  • 国民年金の免除・軽減

以上のように、シングルマザー世帯が受けられる公的支援はさまざま用意されています。ご紹介した中でも、特に受けておきたい支援について詳しくご紹介していきます。選択的シングルマザーとなる計画を立てるためにも、国からの支援を確認しておきましょう。

支援1:児童扶養手当

児童扶養手当はシングルマザー世帯の子供に支給される手当です。障害を持たない子供の場合は、18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、次の金額が継続的に支給されます。

【支給金額】

  • 全部支給:43,070円/月
  • 一部支給:43,060~10,160円/月

出典:厚生労働省:児童扶養手当について

所得制限限度額が設定されており、全部支給の場合は160万円、一部支給の場合は365万円が限度となります。また子供が2人以上いる場合も、人数に応じて一定の金額が加算される仕組みです。児童扶養手当は「交通機関の割引制度」「粗大ごみなどの収集手数料の免除」の条件となる自治体もあります。申請して受給をすることで、他の支援制度も活用できるようになるため、必ず申請しておきたいものです。

支援2:ひとり親控除

ひとり親の場合に納税額から一定の控除が受けられる支援です。婚姻関係にある配偶者がいないこと、生計を同一にする子供がいることの2つが条件となります。控除額は350,000円となっており、納税額が少なくなることで生計が楽になるはずです。

ただし、ひとり親控除を受けるには、合計所得金額の上限以内であることが必要です。合計所得金額が500万円以内のシングルマザーのみ受給できます。

出典:国税庁:No.1171 ひとり親控除

支援3:母子家庭の住宅手当

母子家庭の住宅手当は、シングルマザー家庭が支払う家賃を補助する制度です。自治体ごとに実施されている支援制度であり、中には行っていない自治体もあります。また自治体により条件や支給金額も変わるため、お住まいの自治体に直接問い合わせて情報を得てください。

たとえば東京都の場合は、「ひとり親世帯入居サポート」と呼ばれる支援があります。月収基準が入居に満たない場合でも入居しやすいよう配慮する措置を実施。また「こどもすくすく割」にて毎月の家賃が20%割り引かれる仕組みです[5]。家賃は生計において大きな負担となるものなので、シングルマザー世帯ならぜひ利用したいものです。

選択的シングルマザーには支援が充実!メリット・デメリットも把握して決断を

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、体外受精による選択的シングルマザーとはどのようになるものかご理解いただけたと思います。メリットもデメリットもありますが、シングルマザーには公的支援もしっかりと整えられています。

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監修者

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[1]参照:法務省:選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について
[2]参照:男女共同参画局:「共同参画」2014年2月号
[3]参照:厚生労働省:精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療のあり方についての報告書の概要
[4]参照:健やか親子21:(PDFの)妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル
[5]参照:JKK東京:ひとり親世帯入居サポート
[6]参照:(PDF)2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況[PDF]