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不妊治療のストレス・不妊うつとは?原因や対処方法について

不妊治療中のつらさによるうつを感じられている方に向けて、不妊うつの原因や症状、対策などについて解説します。

不妊治療は女性にとって精神的負担だけでなく、身体的なつらさもありとても大変なものでしょう。不妊治療によりメンタルを保てなくなったり、ストレスが溜まって不妊うつになってしまったり…。さらなるつらさを経験されている方も少なくないはずです。

今回の記事では、不妊治療によるつらさで誘発されるうつ症状の原因や症状、不妊うつの改善方法などをご紹介します。参考にしていただければ、不妊治療中のメンタルケアの方法やメンタルの保ち方で大切なポイントをご理解いただけるはずです。不妊うつに悩んでいる方は、ぜひ参考にして不妊治療中を乗り切ってください。

不妊うつとは

不妊うつとは不妊治療などによるつらさや精神的負担でメンタルに支障をきたし、うつ状態になることを指します。不妊うつについて、原因や症状が現れた女性の気持ちについて詳しく見ていきましょう。

不妊うつの原因

不妊うつの原因は、「妊娠できない」「妊娠しなければ」との思いから現れるメンタルの不調であることがほとんどです。不妊治療中は治療はいつ終わるともしれず、パートナーとの関係性が悪くなったりイライラしたりしがちな状況になりがちでしょう。実際に不妊治療を受けている方は、うつ病や不安症になる確率が高いとされています[1]。 

また「妊娠できない」という現実が、女性としてのアイデンティティや自尊心を傷つけることも少なくありません[1]。繊細な問題である妊娠において、うまくいかないことへの自責感などから不妊うつが発症されがちです。

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周囲から理解されにくい不妊うつ

不妊うつは女性本人がつらいだけでなく、周囲からなかなか理解されないつらさもあります。たとえば「女性によくある気分の不安定さだ」と思われることもあるでしょう。不妊は女性にとって周りの人に相談しにくい問題です。そのため周囲の人に相談できず、つらい気持ちを理解してもらえないことも少なくありません。

不妊治療中のストレス「不妊うつ」の症状


それでは不妊治療中のつらさにより発症される「不妊うつ」の症状について見ていきましょう。

  • 「楽しい」「うれしい」などの感情を感じない
  • あらゆる出来事に興味が持てなくなった
  • 妊娠を焦る気持ちがとまらない
  • 突然悲しくなり、涙が出てくる
  • 「自分なんて」と自己否定したくなる
  • パートナーに対してイライラしてしまう
  • 他人の幸せを喜べない、自分と比較してしまう
  • 妊娠中や産休明けの人を見ると情緒不安定になる
  • 眠れない、寝てもすぐに起きてしまう
  • 「死にたい」「消えたい」と考える

うつ病の症状の特徴は、「気分の落ち込み」「楽しい気持ちがなくなる」「ネガティブ思考」などです。不妊うつでも似たような症状が現れます。楽しさやうれしさを感じなくなったり、今まで好きだったことにも興味が持てなくなったり。また妊娠への焦りが出てきたり、情緒不安定になり消えたくなったりしてしまうこともあります。自分を責める気持ちもうつ病の特徴的な症状です[2]。

不妊治療のストレスによる不妊うつは、さらに治療費が高額になる、周りからの期待に応えられないなどの状況により悪化する傾向にあります。精神的負担やつらさの大きい不妊治療中にメンタルケアをするには、悩みを溜め込まないことが大切です。

悩みを吐き出せる場所を見つけたり、不妊治療のことを忘れられる時間を作ったりして、つらい気持ちを溜め込まないようにしましょう。対策を行えば、症状も軽減されていくはずです。

不妊治療中のストレスの原因

不妊うつは不妊治療中のストレスが主な原因です。それではどのようなことがつらさになるのでしょうか?不妊治療中の精神的負担を知っておけば、不妊うつの症状をやわらげられるかもしれません。

原因1:不妊治療をしているのがバレたくなく、周りに相談できない

まずは「不妊治療を受けている」との事実を知られたくなく、周りに相談できないことが精神的負担となります。不妊治療を受けていることは女性本人にとって繊細な問題であり、「周りに知られたくない」との気持ちもあるでしょう。

親しい人に悩みを相談できれば、不妊治療中の精神的負担やつらさも軽くなるかもしれません。しかし不妊治療についてはなかなか周りに相談できない女性が多いようです。不妊治療を受けているのを知られたくないとの気持ちから、周りに相談できないことはさらにつらさを呼ぶと考えられます。

不妊治療の相談が周りへ出来ずお悩みの方は、ぜひ「I LOVE BABY」までご相談ください。
皆様がストレスなく安心して、治療を続けられるようサポートいたします。

原因2:不妊治療による体への負担

不妊治療による体への負担もうつ症状の原因になりがちです。不妊治療では診察を受けること、通院すること、痛みを感じる検査や処置などがあります。さらに処方される薬による副作用のつらさもあるでしょう。

体外受精では採卵や胚移植など、妊娠率が高いものの体への負担が大きくなる治療も行われます。不妊治療における体への負担により、不妊うつが悪化することも少なくありません。

体外受精をご検討の方で、リスクについてご不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。体外受精のリスクは女性の身体的な負担、と言われております。
体外受精の安全性とは?治療の安全性と起こり得るリスク」の記事では、体外受精の安全性とリスクについて詳しく紹介しております。

また、身体的なリスクがある体外受精ですが、成功率の高い治療法となっております。
30代女性の体外受精の成功率と妊娠率では、30代の方向けに体外受精の成功率について詳しく紹介しております。ご年齢問わず、体外受精・不妊治療を行っている/検討している方はぜひご覧ください。

原因3:妊娠までの終わりが見えない

終わりが見えないことも不妊治療のストレスのひとつです。不妊治療の終わりは「妊娠すること」となります。

そのため治療を受けていても、いつ妊娠するかはわかりません。このまま何年も精神的負担の大きい不妊治療を受けなければならないかもしれないとの状況は、女性にとって大きなつらさとなります。

原因4:高額な費用

心身へのつらさを感じながら、高額な費用を支払わなければならないことも原因のひとつです。治療の成果が感じられないまま、いつ終わるともわからない治療のために高額な費用を支払い続けることは大きなストレスでしょう。治療が進むにつれて高額になる費用。精神的負担を抱えながら治療の結果を感じられず、高額な費用を支払うことがつらくなることもあります。

「I LOVE BABY」では、不妊治療の費用でお悩みの方のご相談も受け付けております。
皆様が費用を気にせず、快適に治療を受けて頂けるようサポートいたします。

原因5:仕事やプライベートとの両立

不妊治療を受けながら仕事やプライベートも両立させることは大変です。治療は2日前くらいに急に決定されることもあるので、スケジュールの調整に頭を悩ませることもあるでしょう。

「不妊治療に生活を乱されている」と感じて、精神的負担を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

原因6:パートナーとのすれ違い(パートナーが協力的ではない)

不妊治療中のうつ症状はパートナーとのすれ違いにより起こることもあります。女性は治療の心労に耐えて頑張っているのに、パートナーは協力的ではない…。そのような状況が続けば、パートナーとの価値観や温度差を感じてつらくなってしまうことでしょう。

パートナーが非協力的なことで、不妊うつが現れることもあります。

不妊治療中のストレスケア方法について


それでは不妊治療中のメンタルの保ち方について見ていきましょう。

【不妊治療のストレスケア方法】

  • 気分転換をはかる
  • 心療内科のカウンセリングを受けてみる
  • 不妊治療とメンタルケアの両方を行っている病院を選ぶ
  • 遅くまで診療している病院を選ぶ

不妊治療のうつ症状軽減に大切なのは、治療・家事・仕事とのサイクルを崩して気分転換をはかることです。カウンセリングで悩みを吐き出すのも良いでしょう。また不妊治療とメンタルケアの両方を行っていたり、遅くまで診療している病院を選ぶのもおすすめ。診療時間の自由がきけば、仕事への影響も少なくなるはずです。

当サイトで精子提供を受けられた方のご感想

こちらでは、当サイトを運営する「I LOVE BABY」をご利用頂き、精子提供を受けた方のご感想を紹介します。精子提供をお考えの方はぜひご覧ください。

京都府在住 年齢29歳

精子提供を受けて終わりではなく、その後も迅速に適切な治療が受けられる病院を紹介頂けました。
経過報告や重要連絡に対する対応や、治療中の不安・疑問に対しても、親身に相談に乗っていただけたのがとても印象的です。

また、体外受精や妊娠出産までの費用は高額であるイメージがあり不安でしたが、相談してみると一緒に解決策を探して頂けました。
ですので、金銭面に関して一切不安なく、安心して最後まで治療を続けることができました!

宮崎県在住 年齢40歳

そもそも、精子バンクは存在するのか不信感がありました。
別のサイトでは、タイミング法では提供者が身体目的の人も多いと言うコメントを見て、わたし自身、精子バンクと関わる前は不安と不信感がありました。
精子バンクから、「I LOVE BABY」を紹介していただき、実際に担当の方がわたしの住む街まで時間を割いて会いに来てくださいました。
しかし、会った後も担当の方を完全を信じきれていない部分がありました。

わたしは、不妊治療では体外受精をし開始後7か月で妊娠成立しました。
不妊治療中は、いつ妊娠成立するかもわからない出口の見えない治療、また毎月何回も飛行機に乗って東京まで治療に行かないと行けない事へのストレスで気持ちが滅入る時も多々ありました。
採卵した卵が未成熟で破棄となった時や、卵子と精子が受精しなかった時など妊娠成立するまで気持ちがアップダウンする事も多く、担当の方に話しを聞いてもらう事も何度かありました。その度に、「一緒に頑張りましょう」と言ってくださりました。

また、ニュースで精子提供者が違う人だったというニュースを見たときも、わたしへの精子提供はどうなのか?とかなり問い詰めた事があります。
その際担当の方は、「そこはちゃんとしてないからニュースになるだけで、こちらはちゃんとしている、信じて大丈夫」だと言いました。

わたしは、約10か月「I LOVE BABY」と関わらせていただいていますが、嘘やごまかしたりしていると感じた事はありません。
こちらの疑問や質問に全力で対応してくださっていたと思います。
今は「I LOVE BABY」に対し不信感はなく、なにかあればすぐに相談する相手として信頼しています。

また、体外受精の治療をするにあたり問題点の一つに金銭面があると思います。
治療費用面でも、ご相談に乗っていただけ、すごく安心して治療に望む事ができました。

不妊治療中はストレスと上手につきあって不妊うつを予防!

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで不妊治療中の心労や精神的負担、不妊うつについてご理解いただけたと思います。不妊治療中はメンタルの保ち方を知って、適切なメンタルケアをすることが大切です。

「I LOVE BABY」では、精子提供をはじめ、不妊治療に関する様々な支援を行っております。
また、治療費用に関するご相談も受け付けております。費用を気にすることなく、最後まで治療を受けて頂けるよう、ご提案・サポートをいたします。
不妊治療でお困りの方は、ぜひご相談ください。

精子提供の無料相談&支援サイトの一般社団法人I LOVE BABY

 

[1]参照:Knowell:周産期のメンタルヘルス
[2]参照:みんなのメンタルヘルス:うつ病